Categories / Microbiome × Space

宇宙環境と微生物

微小重力・宇宙放射線環境下での微生物挙動、ISS実験データ、宇宙食における発酵応用の可能性。

範囲:ISS微生物実験、軌道上発酵の研究、宇宙食の機能性、Mars Sim 等の地上模擬研究

宇宙環境と微生物

宇宙飛行と獲得免疫:Akiyama 2020 が整理したストレス軸と発酵研究の接点

Akiyama らが 2020 年に npj Microgravity で報告した総説は、宇宙飛行のストレス因子がストレスホルモンを介して獲得免疫を変化させる経路を整理した。本稿は、宇宙環境の免疫変動と慢性炎症・腸内発酵が同じ機序の語彙でつながることを多段で掘り下げる。

FLR 編集部 13 min

宇宙環境と微生物

微小重力と閉鎖系培養:オーランチオキトリウム油脂生産の空白領域

地上の発酵槽では確立しているオーランチオキトリウムのDHA・スクアレン生産だが、微小重力や閉鎖生態系での挙動はほぼ空白だ。物質移動・酸素供給・脂質蓄積が重力に依存しうる理由を機序から考え、なぜここが宇宙×発酵の中核的な研究課題なのかを公開情報の範囲で整理する。

鈴木 健吾 11 min

宇宙環境と微生物

藻類資源アップサイクル:残渣を価値ある油脂に変える発酵の機序

バイオディーゼル副生の粗グリセロール、キャッサバ粕、木質バイオマス。捨てられる残渣を炭素源にして、海洋微生物オーランチオキトリウムはDHAやスクアレンを作る。残渣がどの分子経路で価値ある油脂に変換されるのか、資源循環の機序を客観的に整理する。

鈴木 健吾 11 min

宇宙環境と微生物

天然青色色素の科学:バタフライピーの食品・化粧品応用と安定化

天然由来の安定した青色は色素として希少です。バタフライピー(Clitoria ternatea)のターナチン類アントシアニンが食品・飲料・化粧品でどう使われ、米 FDA 21 CFR 73.69 と 2025 年の用途拡大、NOAEL に基づく安全性評価、カプセル化による安定化がどこまで来ているかを公開文献で整理し、閉鎖系・宇宙での生産という空白領域に触れます。

FLR 編集部 11 min

宇宙環境と微生物

宇宙食候補としてのクロレラとCELSS:閉鎖生態系を支える機能と限界の歴史

クロレラは1960年代から、閉鎖生態系で酸素を生み二酸化炭素を固定し食料も供給しうる多機能の候補として研究されてきた。NASAのCELSSプログラムや旧ソ連BIOS-3、月面光バイオリアクター構想まで、生命維持系における機能と未解決の論点を歴史と機序で整理する。

鈴木 健吾 11 min

宇宙環境と微生物

クロレラの光合成と培養生理:独立栄養・従属栄養・混合栄養が成分を動かす機序

クロレラの工業利用の基盤は、光合成と従属栄養を切り替えられる代謝可塑性にある。独立栄養・従属栄養・混合栄養の三つの栄養型が、生産性と成分プロファイル(タンパク質・脂質・色素)をどう決めるのかを、分子から下流処理まで機序ベースで整理する。

FLR 編集部 10 min

宇宙環境と微生物

宇宙滞在で腸内細菌叢はどう変わるか:Voorhies 2019 と発酵研究の接続

国際宇宙ステーション(ISS)に 6〜12 か月滞在する宇宙飛行士の腸内細菌叢を追跡した Voorhies らの 2019 年の Scientific Reports 論文は、軌道上で菌叢構成が一定方向に収束し、サイトカインプロファイルの変化と相関することを示した。地球上の発酵食研究と、長期宇宙滞在を見据えた食料系研究をつなぐ位置を整理する。

鈴木 健吾 10 min