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発酵食品

味噌由来菌の加熱殺菌菌体がB細胞のIL-22を誘導する:細胞種とサイトカインを特定した研究

発酵食品が体に良いという経験則を、分子の言葉にどこまで翻訳できるか。東京科学大学の安達貴弘准教授らは、味噌などから分離した菌の加熱殺菌菌体が培養マウス B 細胞にサイトカイン IL-22 を誘導することを 2020 年に報告した。本稿はこの研究で確かめられた範囲と、まだ確かめられていない範囲を切り分けて整理する。

鈴木 健吾 10 min COI

老化のホールマーク

ターナチン類アントシアニンの化学:バタフライピーが中性で青を保つ分子機構

バタフライピー(Clitoria ternatea)の鮮やかな青は、デルフィニジン三配糖体に p-クマロイル–グルコースが反復付加したポリアシル化アントシアニン「ターナチン」によります。分子内コピグメンテーションが中性域での退色を防ぐ仕組みと、pH 依存変色・熱安定性・光安定性の化学を一次文献で整理します。

FLR 編集部 10 min

発酵食品

発酵乳製品と心血管代謝リスク:Companys 2020 の系統的レビューが示した関連

2020年に Companys らが Advances in Nutrition で発表した系統的レビューとメタ解析は、発酵乳製品の常用と心血管代謝疾患リスクの関連を前向きコホートで評価し、乳マトリックスへのプロバイオティクス添加の効果も整理した。観察研究の限界を踏まえつつ、機序の現在地を振り返る。

FLR 編集部 8 min

カロリー制限と食事

栄養感知と老化:mTOR 経路が描く成長と修復のスイッチ

細胞は栄養の豊富さを感知して成長と修復を切り替える。その中心にある mTOR 経路は、活性が高すぎると老化を加速し、抑えると寿命延長と関連する。2020 年前後の総説を踏まえ、カロリー制限・スペルミジン・発酵代謝物がこのスイッチにどう関わるかを機序の側から整理する。

FLR 編集部 13 min

腸内環境とSCFA

薬剤と腸内細菌叢:Vich Vila 2020 が示した相互作用と発酵食品の文脈

Vich Vila らが 2020 年に Nature Communications で報告した研究は、41 種類の常用薬が腸内細菌叢の組成と代謝機能に与える影響を整理した。本稿は、薬剤による dysbiosis の機序と、それが高齢者の慢性炎症・短鎖脂肪酸産生にどう関わるか、発酵食品の文脈を整理する。

FLR 編集部 12 min

腸内環境とSCFA

発酵食品の常用者は腸内代謝物が違うか:Taylor 2020 のマルチオミクス観察

2020年に Taylor らが mSystems で発表した研究は、米国 American Gut Project の6,811名の便を多層オミクスで解析し、発酵食品の常用者と非常用者で腸内細菌叢と代謝物に統計的差があること、共役リノール酸の濃縮を観察した。観察研究の限界を踏まえ機序を整理する。

FLR 編集部 8 min

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